追分地区まちづくり宣言

この追分地区をふるさととして愛する私たちは、緑豊かな自然に包まれて、地域固有の文化とくらしを大切にしてきました。

追分宿は江戸時代、中山道六十九次のうち江戸から数えて二十番目の宿場であり、北国街道(北陸道)との分岐点でもあることに由来し、元禄時代(1688~)には旅籠屋71軒、茶屋18軒、商店28軒を数え、大いに栄えました。また、民謡に多く見られる追分節発祥の地でもあります。

旧脇本陣の油屋は、堀辰雄や立原道造らに愛され、数多くの文学者が訪れ地元住人と交流した場所でもあります。

私たちは、追分地区の特色である「歴史」と「文学」、「人と人とのつながり」を大切にし、「住んで楽しい、訪れて楽しいまち」をつくるためにも、住民一人ひとりが伝統文化の良さを再発見し、もっと関心を深め、その継承に努めることが大切であると考えています。

また、気候変動による地球温暖化がグローバルな課題となる時代において、保養地でもある追分地区の豊かな自然環境を守り行動していきたいと考えます。

その実現を目指し、ここに追分地区の住民、事業者の方々、わけても新しく追分に住まわれる人や若い方々のご協力を得て、住民主体のまちづくりを進めることを宣言します。

一、追分地区の特色である「歴史」と「文学」は、これからも地域住民が大切にし、「歴史と文学の里」として、将来へと引き継いでいきます。

一、「歴史と文学の里・追分宿まちづくり協定」の理念を追分地区全体に広め、追分地区にふさわしい景観と住み良いまちづくりに努めます。

一、自然環境を保全し、樹木を大切にして伐採や剪定は計画的に行い、緑と花のある景観を守ります。

一、住民が交流する楽しみを感じ、観光客や様々な訪問者にも散策を楽しんでもらえる「住んで楽しい、訪れて楽しい」まちづくりを目指します。

令和4年3月27日        追分区