10月7、8の両日、信濃追分駅で、開業・駅舎建築100年を記念するイベントが開かれました。大正12(1923)年に現在の場所に正式開業した信濃追分駅は、カラマツ林の高原の駅として、地元の人々、訪れる人々に親しまれ、ことに文学者文化人たちに好まれて、数多の作品に取り上げられました。鉄道の主が国鉄からしなの鉄道へと変わり、無人駅となっても、「あたらさん編集室」ができたり、日曜朝市の会場となったり、乗降のためだけでなく多くの人々が訪れる場となっています。イベントでは、「国鉄型駅名看板」が軽井沢町商工会西軽井沢支部からしなの鉄道土屋智則社長に贈呈されたり、写真家・池田洋子さんが写した昭和43年8月18日の追分駅が展示されたり、昔を知る人を懐かしがらせていました。また、駅舎保存に協力する寄付をした人には、「信濃追分駅舎・あたら会」編集の冊子「おめでとう!満100歳 信濃追分駅のしおり」が配布されました。駅100年を祝ってイベントの終了時には、軽井沢町無形民俗文化財に指定された「追分節」が歌われました(写真)