軽井沢町で8月22日からご静養中の上皇ご夫妻は28日夕刻、追分宿の堀辰雄文学記念館を約30分ご見学されました。沿道のあずまや(休憩所)の付近には夕餉(げ)の忙しい時にも関わらず、近所の町民多数が出迎えて歓迎の手を振ったり写真を撮ったりしていました。

上皇ご夫妻は滞在中は、戦後に中国の旧満州から引き揚げた人々が入植した大日向開拓地のキャベツ畑を散策され、お二人が初めて出会われ目出度くご結婚に至った思い出の、旧軽井沢の軽井沢会テニスコートを訪問されました。今回の上皇ご夫妻の來軽は、退位後ではコロナ禍前の2019年夏以来で2回目です。今日29日に、帰京される予定です。

堀辰雄文学記念館では現在、夏秋企画展「堀辰雄と歩く軽井沢」を開催中です。同展は町制施行100周年記念と堀辰雄来軽100年の、期せずして“100”という数字の不思議なめぐり合わせにちなんだもの。開催期間は7月13日から11月5日までです。(S)