一番のお口の体操は(よく噛んで)食べること—6月27日、追分公民館の通いの場で「お口の健康教室」(

追分地区社協主催)が開かれました。講師は県歯科衛生士会の女性3人。

始めに参加者に「お口のチェックシート」が配られ、自分の口の中の状態について「はい・いいえ」のどちらかで答えを書き込みました。

まず、最近よく聞くことが多い“フレイル”という用語について図解で説明がありました。体のフレイルとは健康と要介護の中間を指し、加齢により体の機能全体が衰えてきた、黄信号です。オーラル(口の)フレイルになると、口の中の筋肉が弱り、しっかり噛めない、食べられない物が増え、食欲低下や栄養の偏りが起こり、体の機能全体がフレイルになります。それは、たんぱく質の不足が原因で、内臓機能が衰えてきたからだそうです。

食べ物を噛むにはお口の筋肉が大切で、緑色の「XYLITOL」(キシリトールガム)を1分間だけ噛んで、お口の噛む力をガムの変色で検査をしました。その結果、噛む力のある人は均一に濃いピンク色に変わりました。噛む力の弱い人は、薄いピンク色や黄色、黄緑色になるそうです。

また、発声に必要な滑舌の練習をしました。「ぱ・た・か」の3つを、それぞれ10秒間に連続何回言えるか、「健口(けんこう)くん」という面白い機器を使って、一人ひとり調べてくれました。目安は6回言えればいいそうです。

そのほか、歯磨きで習慣づけたい頬・唇・舌のトータルトレーニング、唾液の分泌がよくなる唾液腺のマッサージを実技をまじえて教えていただきました。

“人生100歳時代”。それには、フレイルをできるだけ予防して健康長寿を目指したいものです。追分地区社協のふれあい追分宿(通いの場)は、区民や住民の皆さまの健康長寿をサポートしております。年配講師の「一番のお口の体操は(よく噛んで)食べること」のアドバイスが、印象に残る一言でした。(S)