県道137号線(借宿小諸線)の倉賀橋架け替えに向け本格工事が来春3月から始まる見通しになった。12月23日の関係区長に対する県佐久建設事務所の説明会で明らかになった。新しい倉賀橋は、現況の倉賀橋のしなの鉄道信濃追分駅側に設置される(地図参照)。設計条件では、橋の長さは22m、車道3m2車線で幅員6m、歩道2m1本含め全幅員約10m。新たに歩道が設置されるため、通行人の安全性は一応担保される。周辺住民から横断歩道や信号機の設置、また学童の通学路の確保に関心が寄せられている。

工事概要によると「しなの追分(停車場)線は交通量が多く、倉賀橋は幅員5mで車両のすれ違いが困難、また歩道整備がされていない危険な道路。その要因を改善するため、工事は道路の幅員を拡げ歩道2mを確保、新たな倉賀橋の橋台2基を構築」と目的を説明する。

資料によると①工事名は、信濃追分構内倉賀こ線道路橋下部工新設その他工事②工事場所 は、軽井沢町大字追分字小原沢上地内③工期は、令和4年9月20日から令和6年10月18日まで④発注者は、しなの鉄道株式会社⑤施工者は、東鉄工業株式会社八王子支店—となっている。

工事は先ず、しなの鉄道線路上に架ける橋梁を支える橋脚部分、しなの鉄道上・下線2本の線路を挟んだ左右2基の橋台建設から着工する。A1橋台は北側に、A2橋台は南側に設置する。工程表によると工期は、A1橋台が令和5年3月から令和6年2月上旬まで12カ月、A2橋台が令和6年2月中旬から令和6年9月まで8カ月。新しい倉賀橋の桁架け工事は橋台の完成後になる。旧倉賀橋の撤去工事を含め2年程度の工期が掛かる。4年後の令和8年中には新しい倉賀橋と県道の景色が見られそう。工事の予定地では、今年9月頃から立木の伐採など準備作業が始まっていた。

なお、倉賀橋から御代田町方面に抜けるヘアピンカーブの解消も、最終的な走行ルートが立案されて動きが中断していたが、地権者との用地の買収交渉も進捗している模様。長野五輪当時から20有余年が経過する懸案で、地域住民には、その具体化が望まれている。(S)