天災を避けることはできない—3月26日、追分公民館でふれあい追分宿(通いの場)の番外編で「非常食作り講座」が開かれた。冷たい雨降りにもかかわらず、25名の多数の参加があった。材料等の準備は追分地区社協の役員が行った。目的は「自分が生き延びるには、食事が作れる自助が大切。突如の災害に備え学ぶ機会を提供した」。軽井沢町でも初の取り組みらしい。
非常食のレシピによると①日本赤十字社製の包装食(ポリ袋 タテ35㌢×ヨコ10㌢)に、計量カップで米1水1の同量を入れ、袋の中の空気をしっかり抜いて輪ゴムで硬く結ぶ②鍋で沸騰させたお湯に約30~40分入れる③引き上げて、10分も蒸らせば出来上がる—を実体験した。試食をしたが「家のご飯と比べても、おいしく食べられる」との感想が多かった。水の量が気持ちだけ多目が、ほくほく炊けることも分かった。(但し、今回は計量カップの半分の量で行った)
参加者から「日常で非常食の体験はできない。よい機会と思った」(男性・30歳)「仕事先の関西で震災に遭い非常食に関心を持った」(男性・86歳)「飲料水は用意しても非常食は考えなかった」(女性・86歳)「日本は災害続きで日頃の心掛けが必要と思った」(女性・77歳)など、自然災害に対する高い関心が見受けられた。
併せて、新聞用紙でスリッパ作りや広告チラシでごみ箱作りも行った。持ち帰りに、非常食の白飯(アルファ米)とわかめスープが配布された。
追分区では新年度に住民参加の防災訓練を計画しているという。