ある日の午後、パソコンでニュースのインターネット検索をしていたら画面に突然、写真のような奇怪な表示が現れました。「あなたのパソコンはコンピューターウイルスに汚染されています」と書かれていて、気味の悪い警告音が鳴り続けました。そして、パソコンの画面はフリーズ状態になりました。

慌てて、マイクロソフトサポートセンターの電話番号(ニセの)に問い合わせると、アメリカ人のマイク・ミラと名乗る男が話し相手になりました。そして、新たにセキュリティーソフトをダウンロードするので、電話を切らず受話器を置いたまま、近所のコンビニで3万円のプリペイドカード(電子マネー)を買ってくるように言われました。内心で怪しいとは思いましたが、半信半疑でコンビニに行ってみました。そこで、Googleとappleの2種類のカードが売っていました。ようやく、電話でお金詐欺に騙されかけている、とハッと気づきカードを買わないで帰ったのですが、電話は既に途切れていました。また問い合わせると、今度は別の外人の男が話し相手になりました。「コンビニを2カ所も回って来たが、カードは売っていなかった。もう疲れたので、叉の機会にしてほしい」と頼んで、電話のやり取りは終わりました。幸いなことに、使った電話機は固定電話の子機でした。もし携帯電話だったら、コンビニ先で男らから指示、誘導される恐れもありました。

この日、プリペイドカードを買ってきて、そのカードの番号を男らに教えたら、まんまと3万円は奪われてしまう危ないところでした。国民生活センターの話では、一旦奪われてしまったお金を取り返すことは、非常に困難なことだそうです。

その後、パソコンの画面は元通り修復していました。現在、正常に操作ができています。しかし、画面上に男らが勝手に送り込んだ奇妙なアプリを発見し、直ちにアンインストールして削除しました。(S)