農道1号線の第3期舗装・補修工事が本格的に始まっています。(写真)この完成により、農道1号の全長約600mの3年がかりの舗装・補修工事が終了します。これで、関係町民が追分区を通して軽井沢町に要望してきた懸案が一先ず解決したことになります。

この舗装・補修工事は平成28年9月に、当時の区長名で町に対し「生活道路になっている農道1号を町道化してほしい」との要望書を提出したことが端緒になっています。しかし、同年10月に町から文書回答があり①農道が御代田町熊野神社の所有地であること②道路幅員が4m以上の条件を満たしていない―等の理由から一旦は却下され棚上げ状態になっていました。

その後、事態が大きく動いたのは3年前でした。農道の中間地点(約161m)の場所から舗装・補修工事が始められ、翌年に下部地点(200m)を、そして今年の上部地点(207m)と、3期にわたり舗装・補修工事が進められてきました。この農道に関しては、軽井沢町と追分区で意見交換し、度々折衝も行ってきたところです。

特に2期目に際しては、国道18号方面からの大量の雨水や周辺の水田からの雑排水の路面流出を防止するため、水切り装置(横断側溝)の整備工事が3カ所で行われました。その効果もあって、農道沿線の宅地内への浸水被害が解消しました。本来ならば、道路の浸食や損壊の大きな要因になっている、この課題解決こそが、道路の舗装・補修工事より優先されるべきものでした。

【メモ】舗装・補修工事が行われている箇所は、追分区の30組(15世帯加入)付近を南北に走る緩い坂路で、しなの鉄道の隧道(トンネル)の手前まで。工事の期間は今年11月9日から令和5年3月24日までの5カ月。工事中は車両の全面通行止め規制(歩行者は通行可能)。工事の発注者は軽井沢町地域整備課、請負業者は丸徳組。(S)